千葉県稲門祭が開催されました!

 去る6月30日、2024年千葉県稲門祭が、「日本から、そして ~世界へ羽ばたく存在として~」というテーマを掲げ、東京ベイ幕張ホールにおいて開催されました。主催は、早稲田大学校友会千葉県支部です。参加者は、会場に373名、リモートで27名(申込数)だそうです。松戸稲門会からは16名が参加しました。
 会は三部構成になっていて、第一部はゲストによる講演会、第二部は総長を招いての懇談会、第三部は懇親会です。

 第一部の講演は、前ヤフー株式会社代表取締役CEOの小澤隆生氏(1995年政経)が登壇されました。演題は「事業成功のポイント~楽天イーグルス、PayPay立ち上げから考える~」で、大学生のころからの経験談を語られました。大学入学がバブル崩壊のころで、20歳の時に親御さんの事業が苦境に陥り、60億円の借金を背負う覚悟から、IT業界での起業を目指したそうです。卒業直後はCSKで大川功氏の下で、その後はソフトバンクで孫正義氏の下で、さらに楽天では三木谷浩史氏の下で、個性的な経営者を見てこられたそうです。
 また、ご自身の体験の中からは東北楽天ゴールデンイーグルスの創設(プロ野球の新規球団参入は約50年ぶり)とPayPay事業の立ち上げ(日本初のQRコード決済)が語られました。
 際立った経営者を観察し、困難な事業立ち上げを経験し、導かれた成功のポイントは、次の3つだそうです。

 ○ 見極め力:ボーリングのセンターピンにあたるポイント、伸びるところの見極め
 ○ 失敗力 :テストと修正の繰り返し、だめなら深い傷を負う前に撤退の判断
 ○ 徹底力 :PayPay立ち上げ時の100億円還元キャンペーンのような超積極的な普及策


 小澤氏の軽快な語り口に多くの受講者が引き込まれ、夢中になって聞いていました。

懇親会で小澤隆生氏(中央のピースポーズ)と記念写真
懇親会で田中愛治総長(左手前)と記念写真

 第二部は、稲門祭としての唐松公三支部長、萬代晃校友会代表幹事、田中愛治総長のあいさつの後、田中総長との懇談会でした。総長から、早稲田大学の未来構想が語られました。現時点ですでに、早稲田大学はグローバルな大学へと変化してきていますが、2040年には日本で最も、2050年にはアジアで最も学ぶ価値のある大学だと世界中の人に思ってもらえることを目指しています。その一環として、早稲田キャンパスの知の拠点として新9号館建設を計画しており、2027年度から利用開始予定だそうです。また、西早稲田キャンパス(理工系学部等)もリニューアルの構想があるそうです。(参考:https://kifu.waseda.jp/contribution/wasedafund )
併せて、スポーツの強化にも取り組んでおり、スポーツを含む成績優秀な学生への奨学金や監督・コーチ等指導者への報酬の改善を計画されています。まず、野球・駅伝・ラグビー、続いて他の競技も対象にしていく構想だそうです。(参考: https://kifu.waseda.jp/contribution/waseda-sports )
 これらの計画・構想の原資の一部として、OBからの寄付が呼びかけられました。個人からの寄付の場合、ふるさと納税の仕組みを利用すると、小さな実質負担で寄付ができます。スポーツ強化募金の場合は、返礼品として3部の主将からの手紙やオリジナルTシャツなどがもらえるようです。

 続いて、休憩をはさんで第三部の懇親会、パーティーでした。開会時には、ニューオリンズホットストンパーズによるデキシーランドジャズの演奏が流れ、最初から楽しい雰囲気を作っていただきました。早稲田大学ニューオリンズジャズクラブに集まり、50年以上にわたって活動されているそうです。(長く更新されていませんが、参考: https://www.ameba.jp/profile/general/hotstompers/ )
 開会のあいさつは、高橋実行委員長(流山稲門会)、乾杯の音頭は大塚名誉教授(千葉稲門会)、司会は安倉由美子氏(印西稲門会)でスタートし、来賓の熊谷俊人千葉県知事(2001年政経)のスピーチ、テーブルを離れての交流タイムで雰囲気が高まりました。

熊谷俊人千葉県知事と
応援部ブラスバンドによる演奏

 そしていよいよ、早稲田大学応援部リーダーの掛け声、吹奏楽団の迫力ある演奏、チアリーダーズの軽快な踊りによる校歌・応援歌斉唱、「フレー、フレー、早稲田。フレー、フレー、千葉」のエールで会場は学生時代のように盛り上がっておりました。最後は西修一副実行委員長(印西稲門会)による閉会挨拶でお開きとなりました。

応援部によるエール「フレーフレー早稲田!」
応援部の指揮とブラスバンドの演奏による校歌「都の西北」斉唱

 2024年千葉県稲門祭は、約400名が参加する大規模なイベントでした。ゲストや他地区の稲門会との交流も楽しめました。価値のある場だと思います。

記事:魚谷幸一

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